Smacker Video Technology

Compressing with Smacker

Smacker は、RAD Game Tools の最初のビデオ コーデックであり、1994 年にリリースされました。Smacker は、256 色 (8 ビット) のビデオを作成する際に使用されます。今日では、Smacker は古いローエンドのゲームでのみ使用されています。現在は、原則として Bink を使用してください。

その一方で、Smacker では簡単に圧縮することができます。圧縮するファイルを選択し、[Smack it!] ボタンをクリックするだけです。次の画面のような Smacker コンプレッサのウィンドウが表示されます。スクリーンショットの各セクションをクリックするか、次のリンクをクリックすると、それぞれのヘルプ トピックにジャンプします。

オーディオに関するオプション 256 色カラーに関するオプション ビデオに関するオプション 圧縮に関するオプション 出力ファイル

Smacker
コンプレッサ

出力ファイルに関する設定

圧縮後のファイルの名前をこのフィールドに入力します。[Browse] ボタンをクリックすると、ディレクトリからファイルをマウスで選択することができます。圧縮先のファイル名を上書きするかどうかを Bink が尋ねるメッセージを表示しないようにするには、[automatic overwrite?] ボックスをオンにします。

[Compression settings:]

全体のデータ レートに関するオプション

  • [Compress to a data rate]: Smacker が適用する圧縮量を制御する標準的な方法です。希望する出力データ レートを選択します。たとえば、等速 CD-ROM の場合は 150000、倍速の場合は 300000 を指定します。

  • [Compress to a % of the original]: このオプションを使用して圧縮率を制御することもできます。このオプションでは、元のファイル サイズに基づいて作成後のファイルのサイズが決定されます。たとえば、「50」を入力すると、入力ビデオ ファイルのサイズの約半分の大きさの Smacker ファイルが作成されます。これは、データ レートよりもディスクの使用量を重視する場合に便利なオプションです。

[Keep peak data rate under a:]

  • [Under a multiple of the overall data rate]: ピーク レートが指定した数値 x 全体のデータ レート未満になるように Smacker に指示します。たとえば、このオプションのデフォルト値が 3.0 で、全体のデータ レートが 250,000 バイト/秒であるとします。この場合、ピーク レートは 750,000 バイト/秒 (3 x 250000) になります。Smacker のデータ レートがこの値を超えることはありません。通常は、このピーク レートのオプションを変更する必要はありません。

  • [Under a specific data rate]: このオプションを使用してピーク レートを指定することもできます。ピーク レートがこのレート (1 秒あたりのバイト数で指定) を超えないように Smacker に指示します。

[How many frames to preview during bandwidth allocation:]: 複雑なフレーム用に帯域幅を借用できるかどうかを確認するために、Smacker がいくつのフレームを事前分析するかを制御します。たとえば、黒い画面から突然画像が全画面に現れるとします。この場合、Smacker では、簡単に圧縮できる黒いフレームから帯域幅を借用し、全画面画像のフレームに (ピーク レートの範囲内で) 付与します。この機能により、Smacker の出力の質は劇的に向上します。このオプションに指定する数値が大きいほど、圧縮時のメモリ消費が増えます。これまでの経験から、CGI ビデオには 12 を、ライブ ビデオには 8 を指定することをお勧めします。

[Key frame control:]

  • [At % changed:]: キー フレームがビデオ ストリームに挿入される頻度を制御します。キー フレームとは、解凍時に前のフレームに依存しないフレームです。キー フレームには、差分圧縮情報もフレーム間圧縮情報も格納されていません。キー フレームは、解凍時間および帯域幅の点で Smacker に大きな負担がかかります。このため、通常はキー フレームを使用しないことをお勧めします。

  • [Key at least every:]: キー フレームを挿入するフレーム間隔を入力します。100 フレームごとにキー フレームを挿入するには、このボックスに「100」と入力します。

[Ring frame?]: リング フレームは、Smacker アニメーションの一番最後に置かれた先頭フレームのコピーで、最終フレームとの差異だけを格納しています。このフレームを使用することにより、通常の Smacker ファイルよりもスムーズにアニメーションをループ再生することができます。このフレームは、Smacker ファイルをスムーズにループさせる必要がある場合にのみ使用してください。

[Scaling compression:]: スケーリング圧縮機能を使用してファイルのサイズを縮小することを指定します。スケーリング圧縮機能は、ほとんどのコーデックでは内部的に使用されていますが、Bink および Smacker では、この機能を明確に制御することができます。スケーリング圧縮機能を使用して、640 x 480 のビデオを 640 x 240 に圧縮したとします。この場合、実行時には Bink プレイヤーによってビデオ ウィンドウが 640 x 480 に戻されます。

  • [2x doubled] を指定すると、高さにスケーリングが適用されます。各走査線が再生時に 2 倍になります。

  • [2x interlaced] を指定すると、テレビ型 (走査線は 1 つおきに黒) の 2 x 高さの圧縮が実行されます。実行時の速度が [2x height doubled] よりも高速です。

ヒント ウィンドウ: このウィンドウでは、ムービー内の各フレームごとに特定のデータ レートを設定することができます。Smacker の新しいデータ幅借用モードを使用している場合は、このウィンドウを多用する必要はありません。ただし、希望する方法による圧縮が難しいビデオ ファイルの場合は、このウィンドウを使用して、細かい設定によって上書きすることができます。

ヒント ウィンドウには、開始フレーム、終了フレーム、データ レート、ピーク レート、キー フレーム (0 = 使用しない場合、1 = 使用する場合) の順にデータを入力します。各数値はスペースで区切って入力します。複数の行を入力するには、Ctrl キーを押しながら Enter キーを押します。

Video settings

Frame rate control:

  • [Force (no adding or removing) to]: このオプションには、出力ファイルの新しいフレーム レートを入力します。小数点以下の値も指定できます。RAD Converter では、新しいレートにするための変換時に、フレームが複製または削除されることはありません。この値は、1 秒あたりのフレーム数で指定します。また、負の値を入力することにより、フレームあたりの長さをミリ秒で指定することができます。このオプションは、レートがデフォルト (1 秒あたり 10 フレーム) である静止画像を圧縮する場合に設定する必要があります。

  • [Adjust (adds/removes frames) to]: このオプションでは、フレームを複製または削除して、新しいフレーム レートに変更することができます。たとえば、1 秒あたりのフレーム数が 15 であるアニメーションの場合、フレーム数を 30 に変更すると、ムービーの各フレームが 2 回ずつ処理されます。

    フレーム数は 2 倍になりますが、これらは 2 倍の速度で再生されます。また、このオプションを使用して、簡単に再生できるムービーを作成することができます。Bink では対応できない 24 fps のムービーがある場合、このオプションを使用することにより、Bink で再生可能な 12 fps のムービーに変更できます。この値は、1 秒あたりのフレーム数で指定します。また、負の値を入力することにより、フレームあたりの長さをミリ秒で指定することができます。

[Frame range]: このオプションを使用して、実際に処理される入力ファイルの範囲を制御することができます。[Start] フィールドと [End] フィールドを使用して、変換する範囲の開始フレーム番号と終了フレーム番号を設定します。[Adjust (adds/removes frames) to] オプションを指定している場合でも、これらのフィールドには元の「未調整の」フレーム番号を指定してください。指定した値も含まれます。たとえば、開始フレームに 5 を、終了フレームに 6 を指定した場合は、2 つのフレームの出力ファイルが生成されます。

[Frame size (cropping)]: [left]、[top]、[Width]、[Height] の各オプションを使用して、各ビデオ フレームの長方形領域のみを処理するように RAD Converter に指示します。これは、ビデオの一部をクロップする際に便利なツールです。クロップとスケーリングの両方を指定した場合は、サイズが変更されてからクロップが実行されます。

[Frame Scaling (resizing)]: [Width] および [Height] の各オプションで、入力ビデオ フレームのサイズ変更後のサイズを指定します。[scaling type] ボタンを使用して、サイズ変更の方法を [high-quality] (バイキュービック補間法 - 通常は最高の品質になりますが、少し不明瞭になることもあります)、[medium quality] (バイリニア補間法)、[low quality] (ピクセルが削除または複製されます) から選択することができます。通常は [high-quality] モードを指定します。

[Contrast increase]: このフィルタを使用して、ビデオのコントラストを高くすることができます。コントラストを高くすると、黒はより黒く、白はより白くなります。ほとんどの場合、このフィルタを使用すると圧縮率が向上します。これは、「ほとんど黒」のピクセルが完全な黒になるためです。コントラスト範囲は 0 (増加なし) から 127 (最大まで増加) です。デフォルト値には 8 を設定することをお勧めします。

[Smoothing percentage increase]: このフィルタを使用すると、ビデオがスムーズになります。ピクセルとピクセルの間をぼかすことでビデオをスムーズにし、ビデオ フレームを圧縮しやすくします。スムージングの範囲は 0 (スムージングの指定なし) から 100 (最大までぼかす) です。デフォルト値には 3 パーセントを設定することをお勧めします。

[Black clamp]: 各カラー値が指定した値を下回ったときに、ピクセルが完全な黒にクランプされます。これは、「ほとんど黒」のピクセルを完全な黒にするためのもう 1 つの方法です。このフィルタは、ビデオをキャプチャしたタイトルに最適です。ただし、ほとんどの場合、ビデオの黒のピクセルをさらに黒くするには、コントラストを調整することをお勧めします。クランプ範囲は 0 (クランプなし) から 255 (すべての色を黒にする) です。開始値は 20 に設定することをお勧めします。

[Video de-noising]: 画像間でノイズ除去フィルタを実行してノイズを減らし、ビデオをクリーン アップします。入力ファイルの質が低い場合は、圧縮率を上げることをお勧めします。

[Video de-interlacing]: TV ソースからキャプチャされたインターレース ビデオをクリーン アップします。ビデオを完全にデインターレースすることはできません。ビデオをデインターレースする決まった方法はないため、ここではいくつかの手法を紹介します。1 つ目の手法は単純な「ブレンド」モードを使用するというものです。このモードでは、ビデオの偶数のフィールドと奇数のフィールドがブレンドされます。また、[even and odd lines] ラジオ ボタンを使用して、偶数のフィールドまたは奇数のフィールドのいずれかに重みを付けることができます。デインターレースを実行するもう 1 つの手法は、偶数フィールドと奇数フィールドのいずれかだけを使用するというものです。それには、[blend] をオンにしないで、偶数または奇数を選択します。

[Brightness adjustment]: 入力ビデオ フレームの明るさを増減します。明るさは割合で制御します。100% を指定すると現在の明るさ、10% を指定すると現在の明るさの 10% (10 倍の暗さ)、200% を指定すると 2 倍の明るさになります。

[Gamma correction]: 入力ビデオ フレームのガンマを増減します。ガンマでは、明るさを「非線型」で指定します。つまり、同じ量を指定しても、スペクトル全体が同じように明るくなるわけではありません。 ガンマ補正の範囲は 0.0 (完全に暗い) 〜 1.0 (現在のガンマレベル) 〜 1.0 を超える値 (ピクセルを明るくする) です。通常、ガンマ補正は、Mac で作成されたムービーが PC で再生するには暗すぎる場合に、それを調整するために使用されます。通常、Mac の入力ファイルのガンマを PC と同じレベルの明るさに変換するには、ガンマに 1.4 を指定します。

PC できれいに再生されるムービーをテレビで (ゲーム コンソールなどを介して) 使用する場合は、ガンマを調整する必要があります。ガンマを調整しないと、ムービーが明るくなりすぎ、画面が白っぽくなります。PC のガンマをテレビのガンマに変換するには、係数 0.88 を指定します。

256 色カラーに関する設定

[Output as 256 colors]: デフォルトでは、このボックスはオンになっていません。このため、変換するとフルカラーでファイルが出力されます。ファイルを 256 色に変換するには、このボックスをオンにします。以下のオプションを選択できるようになります。

[Use palette from]: パレットの操作方法を 2 つの中から選択することができます。デフォルトで入力ファイルのパレットが使用されます。RAD Converter は、出力パレットを入力ファイルから取得するように指定されます。別のファイルを指定してそのパレットに再マップするには、[File] ラジオ ボタンを選択してファイル名を入力するか、ファイルを参照します。

[Calculate a new optimized palette for every how many frames]: 最適化されたパレットを RAD Converter が新しく作成する間隔を定義します。

パレット エントリ

  • [To use]: 入力ファイルの変換時に再マップする色の数を定義します。入力ファイルにパレットがある場合、デフォルトでは RAD Converter によって常にそのパレットがコピーされます (ここでは、すでにパレットが完成していることを前提としています)。このため、入力ファイルが 8 ビットである場合、その色の数を含む最適なパレットを新しく作成するには、以下に示すように、開始フレームと循環数を更新する必要があります。

  • [To begin at]: 入力ファイルの変換時に再マップを開始するパレット インデックスを RAD Converter に指定します。デフォルトでは、常に 8 ビットのパレットがコピーされます。

  • [To rotate]: パレットを循環するように RAD Converter に指定します。パレットが変更されるたびに循環するパレット エントリの数を入力します。つまり、128 を入力した場合、最初のパレット変更時にはインデックス 0 から 127 が使用されます。次に新しいパレットが作成される際には、インデックス 128 から 255 が使用されます。このように設定すると、256 色のカラー デバイスで、周期的な新しいパレットを使用することができます。

[Windows system colors]: 標準の Windows システム カラーを最初と最後の 10 個の色にコピーするかどうかを制御します。デフォルトの [On new palettes] を指定すると、パレット全体を新しく作成する場合にだけ Windows システム カラーがコピーされます。ほかに [Always]、[Never] のオプションがあります。

入力ファイルが 8 ビットである場合、[Always] を指定すると、最初と最後の 10 個の色だけがシステム カラーで上書きされ、中央の 236 色はそのままになります。Windows システム カラーを含む最適なパレットを新しく作成するには、[On 8-bit input file] オプションを変更する必要があります。

[Perform Halftoning]: 入力グラフィック ファイルをハーフトーンに変換するかどうかを制御します。ハーフトーン化は、256 色表示において、24 ビットのグラデーションの外観を向上させるための手法です。ハーフトーン化を行うと、通常はグラフィック ファイルのサイズが大きくなります。ただし、RAD Converter はハーフトーン化の対象領域を選択する機能を備えているため、必要なフレーム領域だけを選択してハーフトーン化することができます。

デフォルトでは、ハーフトーンはすべての 24 ビット入力ファイルに対して有効になっています ([On high-color] オプション)。ほかに [Always]、[Never] のオプションがあります。使用する 24 ビット入力ファイルのフレーム数が 200 に満たない場合、または多くの色を使用しない場合は、ハーフトーンを無効にすることで出力ファイルのサイズを多少小さくすることができます。[On 8-bit input file] 256 色入力ファイルの処理方法を制御します。入力ファイルにパレットがある場合、デフォルトでは常にそのパレットがコピーされます (ここでは、すでにパレットが完成していることを前提としています)。

ただし、RAD Converter で最適なパレットを新しく作成する場合は、このオプションを [Create New] または [New on changes] に設定します。[Create New] オプションを指定すると、入力ファイル全体に対して 1 つのパレットが作成されます。[New on changes] オプションを指定すると、入力ファイルのパレットが変更されるたびに、最適なパレットが新しく作成されます。

オーディオに関する設定

[Use Bink Audio compression] このオプションを有効にすると、シンプルな Smacker オーディオではなく、Bink のオーディオ コーデックが使用されます。Bink の強力なオーディオ コーデックでは、知覚的にロスレスなまま、最大で 10 分の 1 まで圧縮することができます。つまり、圧縮に伴う副作用を発生させることなく、オーディオ トラック内のスペースを大幅に節約することができます。基本的に、Bink オーディオは、音質と圧縮率の両方で Smacker オーディオよりも優れています。

Bink のオーディオ圧縮では、Smacker のオーディオ圧縮よりも解凍時に CPU が多く消費されますが、通常は、音質と圧縮レベルの高さによって CPU 負荷は正当化されます。

[Sound compression level]: Smacker または Bink (Bink のオーディオ オプションを選択した場合) に適用するサウンド圧縮の程度を制御します。Smacker には、最大で 3 分の 1 まで圧縮可能なシンプル オーディオ コーデックが含まれています。

Smacker のオーディオ コーデックには、1 つだけ Bink オーディオよりも優れている点があります。それは、解凍レートが高速であるという点です。通常は Bink オーディオ コーデックを使用します。ただし、必要に応じて Smacker も使用することができます。その場合は、[Use Bink Audio compression] ボックスをオフにします。

品質レベルが 4 の場合、ほとんどのファイルで知覚的には無損失の状態になります。また、ほとんどのファイルでは 5 または 6 の設定も使用できます。9 以上を設定すると、音質はかなり低下します。

[Convert to rate/format:]: Bink ファイルへの圧縮時に、サウンド フォーマットを変換することができます。このフィールドは、操作性のために用意されています。最高の音質を得るためには、オリジナルの高音質な録音から作業を開始する必要があります。RAD Converter では、22 Khz のファイルを最高で 44 Khz のファイルに変換することができます。ただし、元の状態が 22 khz の場合、音質を劇的に向上させることはできません。