Bink Video!

Compressing with Bink

Bink は、最新のビデオ コーデックです。小さなニンテンドー DS から最先端のゲーム コンソールや PC まで幅広く対応しています。Bink は、毎年数百のゲームで使用されています。

Bink での圧縮は簡単です。圧縮するファイルを選択し、[Bink It!] ボタンをクリックするだけです。次のような Bink コンプレッサのウィンドウが表示されます。スクリーンショットをクリックするとヘルプが表示されます。また、次のリンクを使用して、必要なヘルプ トピックに直接ジャンプすることもできます。

[Bink] ボタン オーディオに関するオプション ビデオに関するオプション 圧縮に関するオプション 出力ファイル

Bink コンプレッサ

出力ファイルに関する設定

圧縮後のファイルの名前をこのフィールドに入力します。[Browse] ボタンをクリックすると、ディレクトリからファイルをマウスで選択することができます。圧縮先のファイル名を上書きするかどうかを Bink が尋ねるメッセージを表示しないようにするには、[automatic overwrite?] ボックスをオンにします。Bink では、圧縮が完了するまで圧縮先のファイル名は上書きされません。このため、誤ってファイルの上書きを選択した場合でも、圧縮が完了する前にキャンセルすることにより、元のファイルを残すことができます。

[Compression settings:]

全体のデータ レートに関するオプション

  • [Compress to a data rate]: Bink が適用する圧縮量を制御する標準的な方法です。出力データ レートを 1 秒あたりのバイト数で指定します。

    使用するデータ レートは、ほぼターゲット プラットフォームによって決定されます。次の表を使用して開始データ レートを確認し、ファイルの質とサイズに応じてレートを増減します。

    プラットフォーム
    データ レート
    1.5 Ghz よりも高速な最新 PC および Mac (P4、Athlon、G5、Intel Mac) 1280 x 720 HD ビデオ
    1200000 〜 1800000
    750 Mhz よりも高速なやや古い PC および Mac (P3、P4、P-M、Athlon、G4、G5 など) 640 x 480 ビデオ
    750000
    Microsoft Xbox 1280 x 720 HD ビデオ
    1200000 〜 1800000
    Microsoft Xbox 640 x 480 ビデオ
    750000 〜 900000
    Microsoft Xbox 360 1280 x 720 HD ビデオ
    1200000 〜 2200000
    ニンテンドー DS 256x192 ビデオ
    50000 〜 75000
    ニンテンドー Wii 640 x 480 ビデオ
    750000 〜 900000
    ニンテンドー ゲームキューブ 640 x 480 ビデオ
    500000 〜 750000
    ソニー プレイステーション 3 1280 x 720 HD ビデオ
    1200000 〜 2200000
    ソニー PSP 480 x 272 HD ビデオ
    400000 〜 500000
    ソニー プレイステーション 2 640 x 480 ビデオ
    500000 〜 750000
    古い PC および Mac: PII、古い Athlon、古い PIII、古い G3、および G4 640 x 480 ビデオ
    450000
    非常に古い PC および Mac: Pentium、AMD K6、G3 512 x 384 ビデオ
    250000

    このレートは絶対的なものではありません。 CD や DVD の容量が足りない場合は、データ レートを低くして、小さなファイルを作成することができます。ここに示したレートは、設定の際の開始点として参考にしてください。

  • [Compress to a percentage of the original]: このオプションを使用して圧縮率を制御することもできます。このオプションでは、元のファイル サイズに基づいて作成後のファイルのサイズが決定されます。たとえば、「50」を入力すると、入力ビデオ ファイルのサイズの約半分の大きさの Bink ファイルが作成されます。これは、データ レートよりもディスクの使用量を重視する場合に便利なオプションです。

[Keep peak data rate under a:]

  • [Under a multiple of the overall data rate]: ピーク レートが指定した数値 x 全体のデータ レート未満になるように Bink に指示します。たとえば、このオプションのデフォルト値が 3.0 で、全体のデータ レートが 650,000 バイト/秒であるとします。この場合、ピーク レートは 1,950,000 バイト/秒 (3 x 650000) になります。Bink のデータ レートがこの値を超えることはありません。通常、このオプションを変更する必要はありません。

  • [Under a specific data rate (in bytes)]: このオプションを使用してピーク レートを指定することもできます。ピーク レートがこのレート (1 秒あたりのバイト数) を超えないように Bink に指示します。通常、このオプションを変更する必要はありません。

[How many frames to preview during bandwidth allocation (2-64):]: 複雑なフレーム用に帯域幅を借用できるかどうかを確認するために、Bink がいくつのフレームを事前分析するかを制御します。たとえば、黒い画面から突然画像が全画面に現れるとします。この場合、Bink では、簡単に圧縮できる黒いフレームから帯域幅を借用し、全画面画像のフレームに (ピーク レートの範囲内で) 付与します。この機能により、Bink の出力の質は劇的に向上します。このオプションに指定する数値が大きいほど、圧縮時のメモリ消費が増えます。これまでの経験から、CGI ビデオには 12 を、ライブ ビデオには 8 を指定することをお勧めします。

[Compress video as grayscale]: ムービーがグレースケールで処理されます。これにより、ムービーの再生が高速になり、圧縮率が向上します。

[Include input video's alpha plane]: 元のビデオのアルファ平面を含めるように Bink に指示します。アルファ平面は、透過性および透光性に関する情報を提供する方法の 1 つです。「アルファ平面を取り込み、変更しない」、「アルファ平面を取り込み、プリマルチプライド アルファに変換する」、「アルファ平面を取り込み、プリマルチプライド アルファに変換し、フィルタリングしてから、非プリマルチプライド アルファに変換する」の 3 つのオプションがあります。

ほとんどの場合は、フィルタリングが正しく実行されるように、プリマルチプライド アルファを使用します。しかし、Bink は、プリマルチプライド形式への変換がすでに行われているかどうかを判断できません。このオプションを使用して、プログラマまたはエンジンが使用しているアルファ モードを細かく設定することができます。

[Key frame control:]

  • [At % changed:]: キー フレームがビデオ ストリームに挿入される頻度を制御します。キー フレームとは、解凍時に前のフレームに依存しないフレームです。キー フレームには、差分圧縮情報もフレーム間圧縮情報も格納されていません。キー フレームは、解凍時間および帯域幅の点で Bink に大きな負担がかかります。このため、通常はキー フレームを使用しないことをお勧めします。

  • [Key at least every:]: キー フレームを挿入するフレーム間隔を入力します。100 フレームごとにキー フレームを挿入するには、このボックスに「100」と入力します。

[Scaling compression:]: スケーリング圧縮機能を使用してファイルのサイズを縮小することを指定します。スケーリング圧縮機能は、ほとんどのコーデックでは内部的に使用されていますが、Bink および Smacker では、この機能を明確に制御することができます。スケーリング圧縮機能を使用して、640 x 480 のビデオを 640 x 240 に圧縮したとします。この場合、実行時には Bink プレイヤーによってビデオ ウィンドウが 640 x 480 に戻されます。

  • [2x height doubled] を指定すると、高さにスケーリングが適用されます。各走査線が再生時に 2 倍になります。

  • [2x height interlaced] を指定すると、テレビ型 (走査線は 1 つおきに黒) の 2 x 高さの圧縮が実行されます。実行時の速度が [2x height doubled] よりも高速です。

  • [2x width doubled] を指定すると、幅にスケーリングが適用されます。各ピクセル列は再生時に 2 倍になります。

  • [2x width and height doubled] 高さと幅の両方にスケーリングが適用されます。各列と各行が再生時に 2 倍になります。

  • [2x width and height interlaced] 高さと幅の両方にスケーリングが適用されます。各列は 2 倍になり、走査線は 1 つおきに黒くなります。実行時の速度が [2x width and height doubled] よりも高速です。

ヒント ウィンドウ: このウィンドウでは、ムービー内の各フレームごとに特定のデータ レートを設定することができます。Bink の新しいプレビュー モードを使用している場合は、このウィンドウを多用する必要はありません。ただし、希望する方法による圧縮が難しいビデオ ファイルの場合は、このウィンドウを使用して、細かい設定によって上書きすることができます。

ヒント ウィンドウには、開始フレーム、終了フレーム、データ レート、ピーク レート、キー フレーム (0 = 使用しない、1 = 使用する)、コントラスト調整、スムージング調整、黒クランプ調整、明るさの調整、ガンマ補正の順にデータを入力します。各数値はスペースで区切って入力します。複数の行を入力するには、Ctrl キーを押しながら Enter キーを押します。

Video settings

Frame rate control:

  • [Force (no adding or removing) to]: このオプションには、出力ファイルの新しいフレーム レートを入力します。小数点以下の値も指定できます。RAD Converter では、新しいレートにするための変換時に、フレームが複製または削除されることはありません。この値は、1 秒あたりのフレーム数で指定します。また、負の値を入力することにより、フレームあたりの長さをミリ秒で指定することができます。このオプションは、レートがデフォルト (1 秒あたり 10 フレーム) である静止画像を圧縮する場合に設定する必要があります。

  • [Adjust (adds/removes frames) to]: このオプションでは、フレームを複製または削除して、新しいフレーム レートに変更することができます。たとえば、1 秒あたりのフレーム数が 15 であるアニメーションの場合、フレーム数を 30 に変更すると、ムービーの各フレームが 2 回ずつ処理されます。

    フレーム数は 2 倍になりますが、これらは 2 倍の速度で再生されます。また、このオプションを使用して、簡単に再生できるムービーを作成することができます。Bink では対応できない 24 fps のムービーがある場合、このオプションを使用することにより、Bink で再生可能な 12 fps のムービーに変更できます。この値は、1 秒あたりのフレーム数で指定します。また、負の値を入力することにより、フレームあたりの長さをミリ秒で指定することができます。

[Frame range]: このオプションを使用して、実際に処理される入力ファイルの範囲を制御することができます。[Start] フィールドと [End] フィールドを使用して、変換する範囲の開始フレーム番号と終了フレーム番号を設定します。[Adjust (adds/removes frames) to] オプションを指定している場合でも、これらのフィールドには元の「未調整の」フレーム番号を指定してください。指定した値も含まれます。たとえば、開始フレームに 5 を、終了フレームに 6 を指定した場合は、2 つのフレームの出力ファイルが生成されます。

[Frame size (cropping)]: [left]、[top]、[Width]、[Height] の各オプションを使用して、各ビデオ フレームの長方形領域のみを処理するように RAD Converter に指示します。これは、ビデオの一部をクロップする際に便利なツールです。クロップとスケーリングの両方を指定した場合は、サイズが変更されてからクロップが実行されます。

[Frame Scaling (resizing)]: [Width] および [Height] の各オプションで、入力ビデオ フレームのサイズ変更後のサイズを指定します。[scaling type] ボタンを使用して、サイズ変更の方法を [high-quality] (バイキュービック補間法 - 通常は最高の品質になりますが、少し不明瞭になることもあります)、[medium quality] (バイリニア補間法)、[low quality] (ピクセルが削除または複製されます) から選択することができます。通常は [high-quality] モードを指定します。

[Contrast increase]: このフィルタを使用して、ビデオのコントラストを高くすることができます。コントラストを高くすると、黒はより黒く、白はより白くなります。ほとんどの場合、このフィルタを使用すると圧縮率が向上します。これは、「ほとんど黒」のピクセルが完全な黒になるためです。コントラスト範囲は 0 (増加なし) から 127 (最大まで増加) です。デフォルト値には 8 を設定することをお勧めします。

[Smoothing percentage increase]: このフィルタを使用すると、ビデオがスムーズになります。ピクセルとピクセルの間をぼかすことでビデオをスムーズにし、ビデオ フレームを圧縮しやすくします。スムージングの範囲は 0 (スムージングの指定なし) から 100 (最大までぼかす) です。デフォルト値には 3 パーセントを設定することをお勧めします。

[Black clamp]: 各カラー値が指定した値を下回ったときに、ピクセルが完全な黒にクランプされます。これは、「ほとんど黒」のピクセルを完全な黒にするためのもう 1 つの方法です。このフィルタは、ビデオをキャプチャしたタイトルに最適です。ただし、ほとんどの場合、ビデオの黒のピクセルをさらに黒くするには、コントラストを調整することをお勧めします。クランプ範囲は 0 (クランプなし) から 255 (すべての色を黒にする) です。開始値は 20 に設定することをお勧めします。

[Video de-noising]: 画像間でノイズ除去フィルタを実行してノイズを減らし、ビデオをクリーン アップします。入力ファイルの質が低い場合は、圧縮率を上げることをお勧めします。

[Video de-interlacing]: TV ソースからキャプチャされたインターレース ビデオをクリーン アップします。ビデオを完全にデインターレースすることはできません。ビデオをデインターレースする決まった方法はないため、ここではいくつかの手法を紹介します。1 つ目の手法は単純な「ブレンド」モードを使用するというものです。このモードでは、ビデオの偶数のフィールドと奇数のフィールドがブレンドされます。また、[even and odd lines] ラジオ ボタンを使用して、偶数のフィールドまたは奇数のフィールドのいずれかに重みを付けることができます。デインターレースを実行するもう 1 つの手法は、偶数フィールドと奇数フィールドのいずれかだけを使用するというものです。それには、[blend] をオンにしないで、偶数または奇数を選択します。

[Brightness adjustment]: 入力ビデオ フレームの明るさを増減します。明るさは割合で制御します。100% を指定すると現在の明るさ、10% を指定すると現在の明るさの 10% (10 倍の暗さ)、200% を指定すると 2 倍の明るさになります。

[Gamma correction]: 入力ビデオ フレームのガンマを増減します。ガンマでは、明るさを「非線型」で指定します。つまり、同じ量を指定しても、スペクトル全体が同じように明るくなるわけではありません。 ガンマ補正の範囲は 0.0 (完全に暗い) 〜 1.0 (現在のガンマレベル) 〜 1.0 を超える値 (ピクセルを明るくする) です。通常、ガンマ補正は、Mac で作成されたムービーが PC で再生するには暗すぎる場合に、それを調整するために使用されます。通常、Mac の入力ファイルのガンマを PC と同じレベルの明るさに変換するには、ガンマに 1.4 を指定します。

PC できれいに再生されるムービーをテレビで (ゲーム コンソールなどを介して) 使用する場合は、ガンマを調整する必要があります。ガンマを調整しないと、ムービーが明るくなりすぎ、画面が白っぽくなります。PC のガンマをテレビのガンマに変換するには、係数 0.88 を指定します。

オーディオに関する設定

[Compression level]: Bink に適用するオーディオ圧縮の程度を制御します。Bink の強力なオーディオ コーデックでは、知覚的にロスレスなまま、最大で 10 分の 1 まで圧縮することができます。つまり、基本的には、圧縮に伴う副作用を発生させることなく、オーディオ トラック内のスペースを大幅に節約することができます。品質レベルが 4 の場合、ほとんどのファイルで知覚的には無損失の状態になります。また、多くのファイルでは 5 または 6 の設定も使用できます。9 以上を設定すると、音質はかなり低下します。

[Convert to rate/format:]: Bink ファイルへの圧縮時に、サウンド フォーマットを変換することができます。このフィールドは、操作性のために用意されています。最高の音質を得るためには、オリジナルの高音質な録音から作業を開始する必要があります。RAD Converter では、22 Khz のファイルを最高で 44 Khz のファイルに変換することができます。ただし、元の状態が 22 khz の場合、音質を劇的に向上させることはできません。

Bink に関するヒント

  • Contrast フィルタを使用すると、ビデオ内の黒い部分の色をさらに濃くすることができます。こうすると、圧縮率が上がり、外観も向上します。8 〜 16 の範囲から開始することをお勧めします。
  • 上記のデータ レート表を使用して、適切な開始データ レートを選択してください。
  • テレビ出力用に圧縮する場合は、ビデオのガンマが正しく設定されていることを確認してください。
  • Smoothing フィルタを使用すると、圧縮時にビデオが少しスムーズになります。これにより、通常は圧縮率が向上します。最初は値として 3 % を使用してみてください。
  • プレビュー機能を活用します。[Preview] ボタンをクリックすると、Bink ビデオが最新の圧縮フレームまで再生されます。つまり、Bink がファイル全体の処理を完了する前に、圧縮されたフレームを確認することができます。このボタンを使用して圧縮設定を「リアルタイム」で確認することにより、長時間待った後で圧縮設定が不適切であることがわかるという事態を避けることができ、時間を節約することができます。
  • 圧縮処理はいつでも中止でき、その時点までに完了したフレームはそのまま残ります。
  • さまざまな設定をテストする場合は、開始フレームと終了フレームのオプションを使用してビデオの一部だけを確認することができます。これにより、ビデオ全体が終了するのを待つ必要がなくなります。
  • Bink コンプレッサは、高度なマルチスレッド処理を行います。CPU コアを追加するたびに、圧縮速度は直線的に向上していきます。この点で、クアッドコア CPU は投資に値します。